キヤノンのシネマカメララインが新たな一手を打つ——Cinema EOS C50の噂が、カメラコミュニティを熱くざわつかせています。日本時間 2025年9月9日22時の公式発表を前に、SNSやフォーラムではR5 Cの「後継機」なのか、それとも全く別のポジションを狙うのか、EVF非搭載の是非、さらには新レンズのRF 85mm F1.4 L VCMや謎の11-55mmズームのスペック予想まで議論が白熱しています。
なぜ「R5 Cの後継」ではなく「別軸のC50」なのか
カメラコミュニティのフォーラムやXでは、Cinema EOS C50をEOS R5 Cの「後継」として語ることに強い異論が噴出しています。多くのユーザーが指摘するように、R5 Cは8K RAW動画、VR180ステレオ撮影、さらには静止画撮影も可能なハイブリッドカメラとして、プロの映像制作者からクリエイターまで幅広い顧客層に刺さる特異なポジションを確立しています。
一方、C50は小型軽量を売りにした「コンパクト・シネマ」カメラとして位置づけられ、機動性を重視した現場運用を想定。静止画機能が付随的に搭載される可能性はあっても、写真機としての本格的な代替にはなり得ないという整理が主流です。
EVF非搭載は"即NG"と"問題なし"に二分
Cinema EOS C50の最大の論点の一つが、EVF(電子ビューファインダー)の非搭載です。この仕様に対するコミュニティの反応は、文字通り真っ二つに分かれ、現場の運用スタイルが意見の分岐点となっています。
❌ 否定派の意見
- 「EVFがないなら買わない」というストレートな拒絶反応
- 屋外や低照度下での正確な視認性を重視
- 別売りの外付けEVFの費用負担を懸念
- 「キヤノンらしい高額アクセサリー商法か」との皮肉
✅ 容認派の意見
- 「EVFなんて普段からほとんど使わない」
- 「外部モニターやビルトインLCDで十分」
- 「非搭載のおかげでボディが軽量化」
- シネマ現場では機動性が優先される
RF 85mm F1.4 L VCMは"穴を埋める一本"として高評価
キヤノンの新レンズラインナップで特に注目を集めているのが、RF 85mm F1.4 L VCMです。このボケ味豊かなポートレートレンズは、既存のRF 50mm F1.4 L VCMやRF 35mm F1.4 L VCMのユーザーから高い満足度を得ており、85mmの追加で「VCM機構を活かしたシネマ向けラインがようやく完成に近づく」との歓迎ムードが広がっています。
VCM(ボイスコイルモーター)はフォーカス時の静粛性と高速性を売りにしており、動画撮影でのシームレスな操作が期待されるため、「即買い」宣言が複数ユーザーから飛び交っています。
市場ポジショニングまとめ
Cinema EOS C50の市場ポジションは、C80より小型の「コンパクト・シネマ」として明確です。R5 Cは8K RAW、VR180、ハイブリッド機能を活かした継続的な意義を持ち、C50はこれを補完する選択肢の拡張となります。
静止画撮影が可能でも、写真機としての代替ではなく、シネマ運用思想が根本的に異なる点が鍵。結果として、キヤノンのラインナップはより多様なニーズをカバーし、プロからアマチュアまで広がるでしょう。
💰 価格予想
- RF 85mm F1.4 L VCM: 約22万円〜26.6万円($1,500〜$1,800換算)
- 11–55mm レンズ(APS-Cズーム予想): 約12万円前後($800換算)
- Cinema EOS C50本体: 約50〜60万円台と推測